帝人は9月19日、同社グループで軽量複合材料製品の開発・生産・販売を手がける米国のコンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(以下、CSP)の中国合弁であるCSP―Victallが、自社開発によるコンポジット部品を高く評価され、「CCE―JECイノベーションアワード」で新規用途部門を受賞したと発表した。
今回受賞したのは、CSP―Victallが江鈴汽車股份有限公司のピックアップトラック「Yuhu3」および「Yuhu5」向けに開発した中国初のコンポジット製ピックアップボックス(荷台)。CSP―Victallが独自開発したSMCを使用することで、スチールを使用したピックアップボックスに比べて約30%の軽量化を実現した他、優れた耐腐食性や耐衝撃性、および部材点数の削減により成形工程を大幅に短縮し、コスト効率を大幅に向上させたことが高く評価され、今回の受賞に至った。
「CCE―JECイノベーションアワード」は、世界最大の複合材料関連団体であるJECグループが、中国における優れたコンポジット技術を評価するもので、既に15年の歴史がある。
同社グループは、「自動車向け複合材料事業の展開」を発展戦略の1つとして掲げており、今後も複合化を強みとした技術開発に一層注力し、車体軽量化のソリューションプロバイダーとしてグローバルに事業を展開していくとしている。