【コラム連載シリーズ】世界のゴム事情41 イタリアのゴム産業(後編) 加藤進一

2019年10月25日

ゴムタイムス社

 前回はゴム産業では、イタリアは成熟したゴム産業の国であることを紹介し、イタリアのゴム機械メーカーとゴムコンパウンドメーカーの工場見学した状況をお伝えました。そのほか、イタリアには優れたゴム機械メーカーがあることについても触れました。今回もイタリアのゴム産業について紹介します。

 フッ素ゴムの世界3大メーカーのひとつであるソルベイ社も元は、イタリアのアウジモント社であります。その日本人の技術者の話によると、同社は大変ユニークなアイデアや考え方でフッ素ゴムを生産しているらしく、米国、ドイツ人、日本人とは発想が違うと言っていました。さすが歴史上多くの天才を輩出したイタリアです。

 イタリア人の特徴を表した例を紹介します。イタリアの高速道路には制限速度はあるのですが、イタリア人はあまり速度を守らない傾向があり、スピードを出します。

 また、高速道路の車幅も狭いのですが、時速140KMぐらいは当たり前で運転するらしく少々怖いぐらいな感じです。飲酒運転も見かけたほどでした。

左から個人所有のフェラーリ14台を持つロドルフォコメリオ社の会長と加藤

左から個人所有のフェラーリ14台を持つロドルフォコメリオ社の会長と加藤

 そして、もうひとつイタリア人の特徴を表した例を紹介します。カレンダー機械メーカーのロドルフォコメリオ社に訪れた話を前回紹介しましたが、同社

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