流体の移送や油などを介した圧力の伝達を行うゴム・樹脂ホースは、自動車産業を始め、建設機械や工作機械、一般産業用など幅広い産業で使われている。時代の変遷とともにホースに求められるニーズも日々刻々と変わり、ホースメーカー各社はこれら需要先のニーズに応えた製品開発にしのぎを削っている。
日本ゴムホース工業会がまとめた2019年1~6月のゴムホース生産量(新ゴム量)は1万7797tで前年同期比6・9%減、出荷金額は721億1900万円で同2・0%増となった。
品種別にみると、生産量全体の3分の2を占める自動車用は、生産量が1万2156tで同0・7%減、金額は529億8700万円で同0・4%減と前年実績を下回った。2019年1~6月の四輪車生産台数が同2・3%増(日本自動車工業会等の調べ)、輸出向けが同1・0%増(同)と前年を上回ったが、自動車生産台数の伸びに