東ソー 南陽事業所の能力増強 手袋用途拡大に期待

2019年11月05日

ゴムタイムス社

 クロロプレンゴム(CR)「スカイプレン」の需要が堅調に推移する東ソー(東京都港区、山本寿宣社長)では、南陽事業所(年産3万4000t)でのフル生産、フル販売が続く。

 CRのタイトな需給環境は、中国やインドで需要が停滞気味となったことに加え、欧州メーカーの能増などによる供給増を受け、若干緩和した。

 こうした中、同社は、南陽事業所のデボトル増強を今年8月に発表し、約50億円を投じ3000t規模の生産能力増強と施設の老朽化対策を行うと明らかにした。既に8月に着工され、2021年10月の完工を目指す。

 ここ数年、増強を極めて慎重に検討していた同社が着工に踏み切ったのは、手袋と水系接着剤用途でのCRラテックスの著しい需要増が最大の理由だ。

 特に近年は、医療用手袋向けの需要が急増

全文:約1045文字

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー