アセチレンブラック生産継続 デンカの大牟田工場

2019年10月16日

ゴムタイムス社

 デンカは10月15日、福岡県大牟田市の大牟田工場におけるアセチレンブラック(一部グレード)の生産を継続すると発表した。2017年11月に発表していた同工場における生産停止計画を一部変更する。

 同社は、各種電動車・蓄電事業向けの需要増に対し、高純度・高電気伝導性のアセチレンブラックの生産体制を今後も引き続き強化し、重点分野のひとつである環境・エネルギー分野のさらなる成長を目指すことにしている。

 アセチレンブラックは、主要用途のリチウムイオンバッテリー需要が大きく伸長し、この用途向けへの安定供給が求められている。

 2017年11月の同社の発表では、アセチレンブラックは今年12月末までに生産を停止し、LiB用は千葉工場へ、高圧送電ケーブル用はシンガポールのDSPLへ生産を集約する計画となっていた。

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