日精樹脂工業は10月15日、主力機種である電気式射出成形機「NEXシリーズ」において、グローバル戦略機として最新機種「NEX―Vシリーズ」を開発し、新シリーズから型締力2740kN(280t)のNEX2805―71Eを、10月16日からドイツで開催される世界最大規模のプラスチック関連展示会「K2019」において初公開すると発表した。
新シリーズの最大の特長は、成形工場のIoT化の推進を主眼に開発した新型コントローラ「TACT5」を搭載している点となる。この新型コントローラの搭載により、射出成形機をハブに各種周辺機器をネットワーク化することが可能となり、稼働情報のリアルタイム収集はもとより、遠隔でのモニタリングやリモートメンテナンスサービスを実現するほか、将来的には予知保全の実現も見据えている。
また、、射出成形機の世界統一の安全規格ISO20430(国際標準化機構にて制定中)に準拠するほか、機械全長は業界最小クラスを維持しつつ、業界トップクラスのワイドプラテンとロングデイライトを実現している。さらに、ハイサイクル動作を実現した、現行シリーズの型締トグル機構を継承し、型開閉等のハイサイクル動作により、生産性の向上に貢献する。
新シリーズのラインナップは、型締力294kN(30t)~3530kN(360t)まで9機種で、2020年5月から順次量産開始を予定している。