再生プラ実用化技術開発へ 旭化成とライオンが参画

2019年10月18日

ゴムタイムス社

 旭化成は10月16日、同社とライオンの両社が参加するプラスチックの高度資源循環を実現する「マテリアルリサイクルプロセスの研究開発プロジェクト」が、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公募する2019年度「NEDO先導研究プログラム/エネルギー・環境新技術先導研究プログラム」に採択されたと発表した。

 両社は、福岡大学工学部化学システム工学科の八尾教授が主導している計18の企業や大学・研究機関が参画する同プロジェクトの中で、再生ポリエチレンをベースとした環境製品生産と資源循環社会システム研究を行う。

 研究では、一般家庭等から廃棄・回収される容器・包装プラスチックなどを再生した原料を配合したペレット製品の開発から、このペレットを使用した容器の成形性評価、最終製品としての品質評価までを、各工程を専門とするメーカーと共同して実施する。この検討を通じて、両社はプラスチックのリサイクルシステムを構築する技術を開発していく。

 同プロジェクトで、旭化成は、福岡大学と神戸大学とともに、リサイクル原料を使用した配合技術の開発とペレット製品の設計・開発を担う。

 また、ライオンは、リサイクルプラスチックを含む容器に、内容物を充填し最終製品として評価する。

 両社は、これらのリサイクル素材を活用した技術開発により、バージン素材と同等の物性を示す材料に再生する革新的な技術開発を行い、この技術を社会実装して再生材料の利用拡大を図り、新産業の創出を目指すことにしている。

プロジェクトの概要図

プロジェクトの概要図

 

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