BASFは10月23日、接着剤、紙コーティング剤用途および機能性包装材に関する主要な食品接触材料規則に準拠した新しい消泡剤「フォーマスターWO2360」を発売したと発表した。中国の接着剤用向け食品接触材料規則であるGB9685―2016に準拠した初の消泡剤となり、ポリマー分散体、紙コーティング剤、PSA接着剤および機能性包装材のコーティング剤に関する主要な食品接触材料規則にも適合している。
今回新たに発売する白色オイルベースの消泡剤は、持続性に優れた消泡効果を発揮し、アクリル系PSAシステム全般への適合性を有するほか、接着剤配合の保管中に高い耐油性を示す。そのため、同製品は紙コーティング剤に適用すると優れた消泡性と素早い消泡時間により、高い消泡効率を発揮する。また、同製品は汎用性があり、食品と接触する紙コーティング剤処方、バリアコーティング、紙や板紙向けなど広く適用することが可能なため、顧客が複数の消泡剤を用意する必要がなくなる。
同製品は、接着剤に関する中国のGB9685―2016、米国の連邦規則集(CFR)タイトル21、欧州の食品に接触する素材および製品に関する規則(EC)、ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)および、包装材の食品接触材料に関するスイス条例など主要な食品接触材料規則に準拠している。
中国の食品安全国家基準GB9685―2016は、食品接触材および製品用添加剤使用標準を規定しており、これは、中国の国家衛生計画出産委員会(NHFPC)が制定し、2017年10月より施行されている。