和解金100億円支払いへ クラレ 米火災事故訴訟で

2019年10月25日

ゴムタイムス社

 クラレは10月24日、クラレアメリカ(米国テキサス州)がテキサス州で提起されていた民事訴訟で、一部の原告との間で和解に基本合意したと発表した。同社側が9200万ドル(約100億円)の和解金を支払う内容となっている。

 この訴訟は、昨年5月にクラレアメリカのエバール工場において発生した火災事故で身体的または精神的傷害を受けたとして、160人以上の外部委託業者の作業員等が損害賠償等を求める民事訴訟をテキサス州ハリス郡巡回裁判所に提起したいたものとなる。

 この訴訟に関し、最も大きな被害を受けた人を含む一部の原告と協議を行った結果、同社は、訴訟の早期解決を図るべく、当該原告との間で和解に関する基本合意に至った。

 この訴訟に関して同社は、2019年12月期第3四半期連結会計期間において、和解金を含め140億円を特別損失の訴訟関連損失として計上する。この損失は、現時点において合理的に見積りが可能な原告1人分(最も大きな被害を受けた人を含む)の損失を対象
としているが、今後新たに合理的な見積りが可能となった損失についてはその時点で遅滞なく公表することにしている。

 なお、2019年12月期通期業績に与える影響については、現在精査中だが、業績予想の修正が必要と判断される場合には速やかに公表する予定としている。

関連キーワード: ···

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー