フォルボ・ジークリング・ジャパンは10月24日、東京都港区の国際文化会館で設立50周年記念講演会並びに感謝の会を開催し、佐藤守社長を始め、同社社員や取引先・仕入先約150人が参集し50周年を祝った。
感謝の会は、ピアノとバイオリンによる生演奏で午後4時半より華やかに開演。冒頭挨拶に立った佐藤社長は「社員全員で作った感謝の会に皆様をお招きでき、大変嬉しく思う」と謝辞を述べた。
続いて、佐藤社長は同社の歴史を紐解き、1919年にドイツハノーバーに親会社のジークリング社が産声を上げ、世界で初めて樹脂ベルトの生産を始めたこと、日本では1968年に設立したエクストレマルタス㈱がベルトの販売を始めたこと、1975年に日本ジークリング㈱に社名変更し、静岡工場を開設し、樹脂ベルトのトランジロンの製造販売を始めたこと、1994年からはスイス・チューリッヒに本社を置くフォルボグループの傘下で、業容を広げてきたことを紹介。
また佐藤社長は2014年の社長就任後の5年間を「短いようで激しく濃密な5年だった」と振り返りつつ、「当社は毎年5%成長を目標に掲げている。そのために私は社員の成長を促す環境を作ることに徹し、社員もそれに応えることで、50年を迎えることができた」感謝の意を述べた。
最後に佐藤社長は「時代の変化は激しく厳しいが、当社の強みでもある重層的な販売ネットワークを継続しながら、時代に適した製造・加工の最適化やデジタルトランスフォーメーション、さらに製造・原料のリサイクル化など環境にも配慮した製品を提供を目指す」とし、「これからも皆様ともにお客様に近いところに立ち、当社の文化である『真っ直ぐに、素直に、真摯な姿勢』で新たな道を開いていきたい」と挨拶を締めくくった。
続いて在日スイス大使館の商務参事官スイス・ビジネス・ハブ日本代表のクラウディオ・マツケリ氏が来賓を代表し挨拶を述べた後、ハシモトの山田徹代表取締役社長が乾杯の発声を行い、出席者は歓談に移った。
感謝の会の前の午後3時より、リンツ&シュプルングリージャパン㈱のアンドレ・ツィメルマン代表取締役による記念講演会「変貌するグローバリズムで日本人が挑戦すべきこと」が行われた。
リンツ&シュプルングリージャパン㈱は、スイス・チューリッヒに本社を置き、チョコレートを中心とした菓子の製造・販売するリンツ&シュプルングリー社の日本法人で日本国内では50店舗を展開。アンドレ・ツィメルマン氏は、チョコレートの歴史から、同じスイスに本社を構えるフォルボとの共通点、日本のビジネスで経験したことなど流暢な日本語で約1時間に及ぶ講演を行った。