デンカは10月24日、同社とJSPが、JSPのビーズ法発泡ポリスチレン技術と同社の無機材料設計技術との融合により、不燃性、遮熱性、断熱性を併せ持ち、軽量化を実現させた木造多層建築や他の構造物等でも使用可能な軽量・不燃ボードを共同開発したと発表した。
近年、大規模火災による被害の拡大や木質系構造部材を用いた多層建築の登場、また、建築基準法の規制緩和による防火地域内の木造住宅の増加など、建築市場を取り巻く環境は変化しつつある。同社とJSPは、こうした市場環境の変化を受け、従来にない新しい技術で建物の不燃化を実現するとともに、建物自身の軽量化によって期待される、耐震性の向上、構造物構築の省力化、工期短縮、コストダウン等を可能とし、さらに断熱性の付与による建物の省エネルギー化にも貢献していく。
両社は、12月11~13日に東京ビッグサイトで開催される「第4回高性能建材・住設EXPO」で合同ブースを設け、同開発品を出展する。
両社は、同開発品の早期製品化を目指すとともに、今後も最先端の高付加価値インフラソリューションを提案していくことにしている。