独ランクセスは10月28日、2020年1月1日付けで、張谷廷河(はりがい・たいが)氏がランクセス及びランクセス・ソリューションズ・ジャパンの代表取締役社長に就任することを発表した。
張谷氏はさらに、アドバンスト工業化学品(AII)ビジネスユニット日本統括責任者を兼任する。現ランクセス及びランクセス・ソリューションズ・ジャパン代表取締役社長の辻英男氏は、2019年12月31日付けで退任する。
張谷氏は、化学業界における約10年間の経験とともに、過去5年間は海外の様々な営業及びマーケティングプロジェクトに従事し、マネージメント経験を積んできた。また、同氏はドイツ、韓国、アメリカ、中国などでの海外在住経験を持ち、化学業界では管理会計担当としてのキャリアも有する。
同社は今後、張谷氏の財務及び営業の知識と、豊富な海外経験を活かし、日本におけるビジネスの強化を図り、アジア及びグローバルネットワークとの連携強化を図っていくとしている。
張谷氏は、1981年 韓国ソウル生まれの38歳。経歴は2002年北京大学学部卒業(国際政治専攻)、2009年早稲田大学大学院卒業(国際関係専攻)、2009年三井化学入社、大牟田工場管理部経理課に所属、2011年同社ヘルスケア事業部ビジョンケアGにて営業担当、2013年ランクセス入社、ブチルゴム事業部にて営業担当、2015年同社、タイヤ&スペシャリティーラバーズ事業部にてグローバルキーアカウント担当、2016年9月アランセオドイツ法人へ出向(当時ランクセス及びサウジアラムコ社合弁会社)、2019年4月ランクセスに帰任後、タイヤ&スペシャリティーラバーズ事業部で日本/韓国統括責任者に就任、2020年1月ランクセス及びランクセス・ソリューションズ・ジャパン代表取締役社長に就任(予定)、アドバンスト工業化学品事業部日本統括責任者を兼任(予定)。
なお、退任の辻氏は、2016年の米ケマーズ社衛生消毒剤事業の統合、2017年のケムチュラ社統合に伴い、日本における組織の再構築を指揮し、円滑な事業統合を進め、その後の事業拡大に貢献した。また、持続可能な成長を目指し、社員への新しい価値基準及び行動指針の推進に注力するとともに、従業員教育及び能力開発を推し進めた。