販価下落で営利3割減 東ソーの4~9月期

2019年10月31日

ゴムタイムス社

 東ソーの20年3月期第2四半期連結決算は、売上高が3963億5200万円で前年同期比6・6%減、営業利益が404億1700万円で同27・8%減、経常利益が418億5900万円で同31・1%減、四半期純利益が267億7300万円で同35・8%減となった。
 売上高は、エンジニアリング事業で電子産業分野の大型プロジェクトの進捗などがあったが、ナフサ価格や海外製品市況の下落に伴う販売価格下落の影響が大きく減収。営業利益は、販売価格の下落による交易条件の悪化や在庫受け払い差の悪化により減益となった。
 セグメントのうち、石油化学事業は、売上高が835億1700万円で同11・1%減、営業利益が53億1500万円で同33・5%減。エチレンやプロピレン、キュメンは、ナフサ価格や海外市況の下落により製品価格は下落。ポリエチレン樹脂もナフサ価格下落を反映し製品価格が下落した。クロロプレンゴムは、アジア向けを中心に輸出が減少した。
 通期予想は、国内外の需要減退に加え、ナフサ価格や海外市況の下落、円高による販売価格の下落などを鑑み全項目を下方修正し、売上高が8000億円で前期比7・1%減、営業利益が840億円で同20・6%減、経常利益が860億円で同23・9%減、当期純利益が570億円で同27・0%減を見込む。

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