フコクの20年3月期第2四半期連結決算は、売上高が380億800万円で前年同期比2・4%減、営業利益が7億3900万円で同53・3%減、経常利益が7億4800万円で同57・3%減、親会社株主に帰属する四半期純利益が7億1500万円で同43・1%減となった。
同社グループの受注動向は機能品セグメントで中国エリアを中心に減少傾向が表れ減収。損益については減収に加えて人件費などのコスト上昇もあり減益となった。
セグメント別では、機能品事業は中国を中心にワイパーブレードラバーやシール部品などの販売が下振れし、161億100万円で同6・4%減。セグメント利益は材料費率や人件費率の上昇の影響などにより、8億4600万円で同31.3%減だった。
防振事業は、中国は韓国車向けダンパーの不振が尾を引いているものの、日本車や鉄道、建機向けの販売がカバーするなど全体の受注は堅調となり、売上高は150億2700万円で同0・1%増。セグメント利益は中国の減収や増産投資先行の負担、材料費率や人件費率の上昇の影響などにより、12億800万円で同14・5%減となった。
ホース事業は国内外とも主に商用車向けの受注が堅調に推移したことから、売上高は19億3700万円で同8・1%増。損益面ではタイ国内の商用車関連ホースの採算が改善の途上にあり、1000万円の損失となった。前年同期の5300万円の損失から減少した。
通期の連結業績予想については、第2四半期後半から同社グループの受注状況に陰りが見えはじめ、また、第3四半期以降も主力輸出拠点であるタイを含むアセアンなどでも減少傾向が強まってきたこと受け下方修正した。売上高が750億円で前年同期比3・8%減、営業利益が11億円で同44・5%減、経常利益が12億円で同43・1%減、親会社株式に帰属する純利益は9億円を見込んでいる。