横浜ゴムは10月31日、オフハイウェイタイヤの生産販売子会社であるアライアンスタイヤグループ(ATG)の農業機械用タイヤ「アライアンス398MPT」が「イノベーション・アワード・アグリテクニカ」で銀賞を受賞したと発表した。
この賞は独ハノーバーで11月10~16日に開催される世界最大の農業機械展「アグリテクニカ2019」の出展品を事前審査し、革新性に優れた商品を表彰するもので、今年は1商品が金賞、39商品が銀賞に選ばれた。
受賞したアライアンス398MPTは、農場や舗装路など路面状況に合わせて空気圧を自動で調整できるセントラルタイヤインフレーションシステムに対応している。また、スチールラジアルフローテーション構造により、トラクションや積載量の増加のほか、土壌保護性など農場での優れた性能と高速での操縦安定性や静粛性、乗り心地など高いオンロード性能を両立した。農業機械用タイヤとして世界初となる最高時速100kmを実現している。これにより、農場での作業後、積み替えなしで収穫物を輸送できるため、穀物カートといった機器が不要になるほか、作業の効率化にも貢献する。
今回の同展示会では、同商品に加え、アップグレードした「アライアンスVFシリーズ」、芝路面向けの新製品「アライアンス579」などの商品を出展する。同展示会は1985年から隔年開催されており、前回の2017年は52ヵ国から2802の企業・団体が出展し、来場者は45万8000人を記録した。
同社は、中期経営計画「グランドデザイン2020」のタイヤ生産財戦略において「オフハイウェイタイヤを成長ドライバーとして次の100年の収益の柱へ」を掲げており、国内外においてオフハイウェイタイヤのさらなる事業拡大に取り組んでいる。