住友ゴム工業の２０１９年12月期第３四半期連結決算は、売上収益が６４３７億７１００万円で前年同期比１・２％増、事業利益は２３８億３３００万円で同31・２％減、営業利益は２３０億１３００万円で同31・７％減、四半期利益は79億６３００万円で同53・５％減となった。
セグメントのうち、タイヤ事業は、売上収益が５５１５億５７００万円で同２・０％増、事業利益は１９４億５９００万円で同27・８％減。売上収益は前年同期を上回ったが、事業利益は為替のマイナス要素に加えて、固定費、経費の増加等により減益となった。
国内新車用タイヤは、、納入車種拡大によるシェアアップや低燃費タイヤを中心とする高付加価値商品の拡販により販売数量が増加し、売上収益は前年同期を上回った。
国内市販用タイヤは、ダンロップブランドの低燃費タイヤを中心とした高付加価値商品の拡販推進に加えて、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要を取り込むことにより、売上収益は前年同期を上回った。 海外新車用タイヤは、欧州、北米のほか、新興国での納入拡大などにより、売上収益は前年同期を上回った。
海外市販用タイヤは、アジア・大洋州では中国の景気減速の影響を受けたが、欧州・アフリカでは、欧州を中心にファルケンブランドの販売が順調に伸びた。米州では、北米で４ＷＤ・ＳＵＶ用タイヤ「ワイルドピーク」が好調に推移するなどファルケンブランドが販売を伸ばした。これら
により売上収益は前年同期を上回った。
通期予想は、足元の需要動向や為替相場などの環境変化を反映して下方修正し、売上収益は８９５０億円で前期比０・１％増、事業利益は５００億円で同17・６％減、営業利益は４９０億円で同14・３％減、当期利益は３００億円で同17・２％減を見込んでいる。
なお、産業品他事業は、売上収益が２９９億２５００万円で同２・２％減、事業利益は20億７８００万円で同26・９％減。医療用精密ゴム部品や制振事業が堅調に推移したものの、ＯＡ機器用精密ゴム部品では主要ＯＡ機器メーカーのプリンター・コピー機の生産減少、インフラ系商材における体育施設の受注減もあり、減収となった。
スポーツ事業は、売上収益が６２２億８９００万円で同３・６％減、事業利益は22億７７００万円で同52・８％減。主にゴルフ、テニス用品の販売減、為替のマイナス要素が影響し、減収・減益となった。
