不二ラテックスの20年３月期第２四半期連結決算は、売上高が37億３９００万円で前年同期比９・３％減、営業利益が４１００万円で同87・２％減、経常利益が６１００万円で同80・３％減、四半期純利益が４８００万円で同78・７％減となった。
セグメントのうち、医療機器事業は、売上高が11億３７００万円で同15・７％減、セグメント損益は８６００万円の損失（前年同期は４４００万円の利益）。売上減少に加え競争激化に伴う利ざやの縮小、栃木千塚工場竣工に伴う償却負担増加もあり、赤字となった。主力のコンドームは、国内では新素材コンドームの定番化、ネット販売の伸長により売上が拡大。海外では、特に中国での高価格帯製品に対する需要後退を受け、販売が減少した。プローブカバーや内視鏡用医療バルーンなどのメディカル製品は、工場の段階的移転に伴う管理コスト増加が響いた。
通期予想は、第２四半期の実績などを踏まえ下方修正し、売上高は73億円で前期比12・４％減、営業利益は６１００円で同90・０％減、経常利益は４２００万円で同92・０％減、当期純利益が３０００万円で同92・５％減を見込んでいる。
