クラレの19年12月期第3四半期連結決算は、売上高が4289億1400万円で前年同期比4・7%減、営業利益は423億3400万円で同22・1%減、経常利益は379億4100万円で同27・1%減、四半期純利益は193億5700万円で同41・8%減。昨年5月に米国子会社で発生した火災事故の損害賠償のうち、和解費用を含む139億5300万円を特別損失に、受取保険金100億4600万円を特別利益に計上した。
セグメントのうち、イソプレンは、売上高が399億9200万円で同6・3%減、営業利益は41億700万円で同33・8%減。ファインケミカル、熱可塑性エラストマー「セプトン」とも景気減速の影響を受け販売量が減少した。耐熱性ポリアミド樹脂は、車載用コネクタ向けの新規採用が進んだが、電気・電子デバイス向けは需要の停滞に伴い数量が減少した。
通期予想は、業績や足元の世界経済の状況などを踏まえ下方修正し、売上高は5780億円で前期比4・1%減、営業利益は570億円で同13・4%減、経常利益は520億円で同15・0%減、当期純利益は285億円で同15・1%減を見込む。
2019年11月12日