横浜ゴムの19年12月期第3四半期連結決算は、売上収益が4657億3900万円で前年同期比1・1%増、事業利益は258億3500万円で同27・4%減、営業利益は333億6100万円で同23・8%増、四半期利益は283億1100万円で同74・1%増。売上収益と四半期利益は過去最高となった。営業利益は、第1四半期に計上した固定資産の売却益等により、増益。四半期利益は、インドの法人税率引き下げに伴いATGで組織再編時に計上した税金負債を取り崩したこと等から、増益となった。
タイヤ部門は、売上収益が3183億6000万円で同0・4%増、事業利益は117億1900万円で同50・7%減。事業利益は、生産量減少に伴う製造原価の悪化、物流費や円高などの影響で減益となった。新車用は、国内で販売が低調だったほか、海外でも中国で自動車生産調整が続き販売が低調で、売上収益は前年を下回った。市販用は、国内で夏用タイヤの販売が堅調だったほか、値上げや増税前の駆け込み需要があり、売上収益は前年を上回った。
MB部門は、売上収益が871億4100万円で同3・0%増、事業利益は56億7200万円で同24・0%増。ホース配管事業、工業資材事業、ハマタイト事業、航空部品事業とも売上収益が前年を上回った。ホース配管事業は海外で新規の自動車向け受注を獲得するなど好調。工業資材事業は国内外でコンベヤベルトの販売が順調だった。
ATG部門は、売上収益が536億2900万円で同2・4%増、事業利益は75億7300万円で同19・4%増だった。
通期予想は業績や為替等を勘案して下方修正し、売上収益は6500億円で前期比横ばい、事業利益は500億円で同15・6%減、営業利益は575億円で同7・5%増、当期利益は420億円で同17・9%増を見込む。
2019年11月12日