横浜ゴムは11月12日、米国の販売子会社であるヨコハマタイヤコーポレーション(YTC)が、米ネバダ州ラスベガスで11月5~8日に開催された世界最大規模の自動車用品ショー「2019SEMAショー」に出展し、同ショー内で行われた「ニュー・プロダクト・アワード」においてタイヤ関連部門における3つの賞を独占したと発表した。
同社は中期経営計画のタイヤ消費財戦略に基づき、新商品投入を積極的に進めており、北米においても今年は9商品を新発売した。これに合わせ、11年ぶりに同ショーに出展するなど、北米市場でのプレゼンス向上を強化している。同ショーでは、グローバル・フラッグシップタイヤブランド「アドバン」やSUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「ジオランダー」を中心とした魅力的かつ豊富な商品ラインアップをアピールするとともに、同アワードの独占受賞によりヨコハマタイヤのハイパフォーマンス性を強力に印象付けた。
最も優れた商品が表彰される「ベスト・ニュー・タイヤ・ウィナー」を受賞したのは、オフロード感を高めた新カテゴリーのSUV・ピックアップトラック向けタイヤ「ジオランダーX―AT」。オフロード感あふれるアグレッシブな外観と優れたオフロード性能に加え、オンロードでの快適性や環境性能を両立している。次いで優秀な2商品が表彰される「ランナー・アップ・アワード」に選ばれたのは、ハイパフォーマンス・クロスオーバーSUV向けハイウェイテレーンタイヤ「ジオランダーX―CV」と、ウルトラハイパフォーマンスサマータイヤ「アドバン・アペックスV601」。ジオランダーX―CVは、安全性、快適性、経済性を備えながら、急な降雪にも対応するマッド&スノー規格を獲得するとともに、全サイズで最高速度270km/hに対応するスピードレンジ「W」を実現している。アドバン・アペックスV601は、北米専用に開発した商品で、同社の歴史的ヒット商品である「ヨコハマA008」のトレッドパターンをほうふつとさせる非対称パターンに、最新のハイパフォーマンスタイヤテクノロジーを投入している。
受賞に当たり、YTCのアンドリュー・ブリッグス・マーケティング&商品戦略担当本部長は、「権威あるこのアワードの受賞は非常に大きな成果だ。3つの賞を全て獲得するということは前例のないことであり、当社が新商品開発で目覚しい進歩を遂げてきたことの証明となる」と述べている。