【新社長インタビュー】マクセルクレハ 海﨑一洋社長

2019年11月15日

ゴムタイムス社

■ 新社長インタビュー

マクセルGとのシナジーで成長へ

マクセルクレハ 海﨑一洋社長


 

 ◆これまでの経歴と社長就任の感想を。

 1983年に日立製作所に入社し、テレビの設計など主にエレクトロニクス業界の技術畑を歩んできた。今年1月の社長就任後は津工場に籍を置き、現場の話を聞いたり、お客様回りをしたりしてきた。ゴム業界は全くの素人。現場とお客様が先生だと思っている。

 ◆マクセルクレハの強み。

 現場と営業に一体感があり、社員が前向きに真摯な気持ちで同じベクトルに向かっている印象だ。一方、主要なシート事業において市場が伸びていないこともあり、開発投資や成長投資に対する意識はやや弱く感じる。こうした現状をマクセルグループ(G)とのシナジーで変えて行きたい。

海﨑一洋社長

海﨑一洋社長

 ◆マクセルとのシナジーで期待できること。

 マクセルGはご存知の通り、カセットテープや電池などBtoC事業で有名だが、近年はBtoB事業が大半となっている。その中でマクセルGは、機能性部材料を成長の柱の1つと考え、当社を迎え入れた。

 マクセルとのシナジーでは、一つ目はマクセルが手掛ける粘着テープと当社のゴムシート・成型技術を組み合わせた製品を建材市場向け等に拡充すること。

 もう一つはカセットテープなどで培った磁性材料技術を当社のゴムの配合・混練技術と組み合わせ、自動運転、5G時代の電磁波吸収材料・シートとして提供していくこと。この2つを出口にシナジーを創出していきたい。

 一方、グループ全体で行える部材・資材調達や電力交渉などは、すでに成果が出始めている。マクセルの粘着テープのお客様にシート

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