豊田合成は11月13日、グローバルでのエアバッグの需要拡大に対応するため、ベトナムのエアバッグ部品の生産子会社である豊田合成ハイフォン(TGHP)の生産能力を強化すると発表した。
TGHPのタイビン工場に新棟を建設し、2023年度のベトナムでのバッグ(衝突時に膨らむ袋)の生産能力を2018年度の約1・5倍となる年2500万個に拡大する。投資額は約18億円で、来年5月に着工し、2021年10月に生産を開始する。
同社は中長期経営計画「2025事業計画」において、エアバッグを中心とするセーフティシステム製品を重点事業と位置づけており、2023年度のグローバルでのエアバッグの生産能力を2018年度の約1・6倍となる年1億個に増やす計画としている。
TGHPは、ハイフォン市に本社工場を、タイビン省 ティエンハイ工業団地にタイビン工場を構えている。タイビン工場は11万3000㎡の敷地に現在は約2万㎡の建屋を有しており、拡張後の建屋面積は約5万5000㎡となる。同工場の従業員数は現在約700人で、拡張後の2023年度末には約2000人に増強することを予定している。