村岡ゴム工業 タイヤ、工業品とも需要堅調 高張力再生ゴムを量産化へ

2019年12月09日

ゴムタイムス社

 村岡ゴム工業(千葉県市川市、村岡実社長)の19年9月期は、増収増益が見込まれている。タイヤ向けの販売数量が微増となり、工業用品向けも堅調で新規採用を獲得したことなどから、売上は前期比8%程度の増加となる見通しで、ここ10年では最高水準の売上高を達成する見込みだ。

 需要の7~8割を占めるタイヤ向けでは、値上げ前や消費税増税前の駆け込み需要が見られたほか、その後も需要の顕著な落ち込みはなく、堅調に推移している。この背景には、米中間の関税を避けるため、タイヤメーカーが国内生産へのシフトを強めていることがあると見られる。

干潟工場

干潟工場

 工業用品向けは、災害復興用途と見られる西日本での需要増で、昨年から今年5月まで堅調だった。ゴム板向けは、需要が底堅いものの、より採算性の高い合成ゴム製にシフトするゴム板メーカーも一部に見られ、再生ゴム配合汎用ゴム板の縮小傾向が続く。

 20年9月期は、厳しい事業環境が続くと見て、前期比で若干の売上減を計画している。

 タイヤ再生ゴムに比べ20%強度を高めた「高張

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