加貫ローラ製作所(大阪市生野区、加貫泰弘社長)の19年度上半期(4~9月)業績は、前年ほぼ同レベルとなった。
分野別に見ると、印刷用は、オフセット用は市場環境が厳しい中でも巻き替え需要があり、「アバントUV」などUV用が伸長した。新聞用は減少したものの、化粧箱やパッケージ関係向けのグラビア用は大きな落ち込みもなく安定している。
工業用では、鉄鋼や合板向けは前年並みを維持した。また、工業用で大きな割合を占めるフィルム向けは「海外向け案件が上半期も続いたことや、鉄やCFRPなど芯からの注文をいただけた」(同社)とし、フィルム向けが売上・利益を下支えした。
フィルム向けでは、フィルム搬送に関わるシワや傷の防止、巻き取りなど顧客の困りごとを解決する製品提案に注力。製品では、高機能フィルム用巻き取りコアの「e‐コア」は、「フィルム段差のロス低減につながるe‐コアのメリットが多くのお客様に浸透している」(同社)とのことで、販売は着実に増えている。
なお、e‐コアには、汎用タイプの「e‐コアK」、非耐熱コアへのライニングが可能な「e‐コアR」、特殊なテープレス処理を施すことで両面テ