独ランクセスが11月15日に発表した2019年度第3四半期連結業績は、売上高が前年同期比0・3%減の17億8100万ユーロ、特別項目を除いたEBITDAが同3・6%減の2億6700万ユーロ、特別項目を除いたEBITDAマージンが15・0%(前年同期は15・5%)となった。また、純利益は同13・8%減の6900万ユーロとなった。
2019年度第3四半期業績については、クロム鉱石事業の低迷があったが、パフォーマンスケミカルズ部門は増益。そのほか、アドバンスト中間体部門、スペシャリティアディテイブス部門も増益となったものの、自動車産業の一層の需要低迷を受け、エンジニアリングマテリアルズ部門は2桁の減益となった。しかし、同社の安定的な事業ポートフォリオと為替の好影響(特に米ドル高)によってほぼ相殺することができたとしている。
なお、2019年度通期の業績予測は、特別項目を除いたEBITDAは10億〜10億5000万ユーロを見込んでいる(前年度は10億1600万ユーロ)。第4四半期は前年同期と比べ微増を見込んでいる。