ピレリは11月15日、同社がメンバーとして加入する5GAA(オートモーティブ・アソシエーション)が主催するイベントの期間中に、5Gネットワーク経由で情報を伝達するタイヤを発表した。
イ ベ ン トではイタリアのトリノのリンゴットビルの屋上において、同社とエリクソン、アウディ、TIM、イタルデザイン、KTHが共同でデモを実施した。このデモでは、センサーを内蔵した同社の「サイバータイヤ」を装着し、5Gネットワークに接続した車が、どのようにアクアプレーニングのリスクを検知するのかを紹介した。
同社が開発した技術は、5Gの持つポテンシャルを活用し、あらゆる路面状況を車両およびドライバーへ伝達するもの。センサーを内蔵した同社のサイバータイヤは、近い将来、タイヤのモデル、走行距離、動的な負荷に関連したデータに加え、グリップを失わせる濡れた路面などの潜在的な危険性を伝えることを可能にする。こうした情報は車の運転支援システムに送信され、安全性、快適性、性能の向上に大きく貢献する。さらに、この情報は、ネットワークを介して他の車両にも伝達される。同社は、5Gのポテンシャルを活かし、道路交通エコシステムへ繋がる幅広いコミュニケーションツールをタイヤに実装することを可能にし、将来のモビリティサービス、自動運転システムにも積極的に貢献していくとしている。