ダイセル・エボニックは11月27日、PEEK樹脂「ベスタキープ」が、丸八の熱可塑性UDテープに採用されたと発表した。
丸八の優れた厚み調整技術により繊維を均一に配列させることで、1~2割強度が上昇するとともに、コンポジット化により射出成形に比べて弾性率を約10%アップさせ、薄肉化と軽量化を実現している。
ベスタキープをマトリックス樹脂として採用したこのUDテープは、レーザー積層技術を使用しており、高圧、高熱の環境かつ耐薬品性を要求される深海での掘削用パイプへの採用を目指す。
また、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の日独プロジェクト「国際研究開発・コファンド・日本ドイツ研究開発協力事業」では、超高強度のパイプ加工方法の確立をめざした研究開発が進められており、この熱可塑性UDテープはさまざまな用途への展開が期待されている。