東海ゴム 自動車用品が好調推移

2011年05月25日

ゴムタイムス社

東海ゴム工業の3月期連結決算は、売上高2724億8800万円、前期比16・4%増、営業利益は167億9600万円、前期比55・5%増、経常利益は159億8300万円、前期比71・6%増、当期純利益は99億4000万円、前期比177・7%増の増収増益となった。
政府の景気支援策の効果や中国をはじめとする新興国の経済成長により、顧客需要は回復傾向にあり海外は堅調に推移。国内においては、第3四半期以降はエコカー補助金廃止の影響に加え震災による生産停止が響き、自動車用部品の需要は前年同期を下回る状況となった。また、東日本大震災の影響としては、同社グループへの直接的な被害は比較的軽微であったが、主要客先では生産調整が行われており、また仕入先からの部材調達に関しても引き続き困難が予想されるとしている。これに対応するために同社グループは「震災危機対策特別委員会」を設置し、客先への納入に支障をきたさないよう、全社をあげて「 売上増減情報の共有」「 材料調達確保策」「 主要客先のラインストップ及び生産調整に対応した操業体制」の施策などを検討し推進している。
自動車用品は自動車生産台数の増加により、自動車用防振ゴム・ホース、ウレタン内装品・制遮音材ともに、売上高は前期を上回り、セグメント間消去前の売上高は2177億800万円、前期比17・3%増、営業利益は134億4000万円、前期比40・5%増の大幅増益となった。一般産業用品は橋梁用ゴム支承の売上高が前期を下回ったものの、プリンター用機能部品などが需要回復したことや産業用ゴム製品の需要が増加したことにより、一般産業用品部門全体のセグメント間消去前の売上高は639億7600万円、前期比14・3%増、営業利益は33億5600万円、前期比172・6%増の増益となった。
次期の業績見通しは現時点において合理的な算定が困難な状況にあることから、未定としており、今後、予想が可能となった段階で、改めて公表するとしている。

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