ピレリは11月21日、アストンマーティンのSUV「DBX」に3種類のタイヤを供給すると発表した。
供給されるのは、最高のパフォーマンスとハンドリングを提供するタイヤとして開発された「Pゼロ・フォー・ザ・DBX」、オフロード走行用タイヤ「スコーピオン・ゼロAS」、冬のコンディション下においても夏同様の安全性と性能を提供するタイヤ「スコーピオン・ウィンター」の3製品となる。
約3年間に渡るアストンマーティン技術者との密接なコラボレーションの結晶として、新モデルDBXへ向けて3種類のタイヤが誕生した。ピレリが掲げるパーフェクトフィット戦略の証である共同開発は、多様なコンディション下での路面テストへ移行する前に、ラボラトリでのテストから開始された。DBX専用ピレリタイヤのウェットウェザー性能は、ミラノ近郊のピレリのテストトラックで磨き上げられ、また、氷雪路面での性能は、スウェーデンのピレリのウィンターテストで仕上げられた。さらに、卓越した性能は、高速サーキットとして名高い南イタリアのナルド・サーキットで開発された。最終的な検証は、究極のテストコースと言えるドイツのニュルブルクリンク北コースで行われた。
専用に開発されたPゼロタイヤは、GTカー用コンパウンドに由来しており、V8ターボのパワーを最大限に引出し、最大限のグリップを提供する。
また、スコーピオン・ゼロASは、オフロード性能を最大限にすべくトレッドパターンを再設計した。接地面の外側方向にブロックが追加されたトレッドパターンは、トリッキーなコンディション下でグリップを向上させる。
SUV用のスコーピオン・ウィンターは、マイナス30℃のコンディション下でも最大限の性能を発揮できるように最適化されている。
同社とアストンマーティンは、長年に渡って親密な関係を築いてきた。ピレリタイヤを装着したDBXの登場によって、アストンマーティン全モデルの50%が、ピレリタイヤをOEタイヤとして装着していることになる。