JXTGホールディングスは11月28日、2020年6月に開催予定の定時株主総会日付で、同社グループの運営をJXTGエネルギーを中心に据えた体制に変更し、併せて両社の商号について、同社を「ENEOSホールディングス」、JXTGエネルギーを「ENEOS」に変更すると発表した。
同社は、長期的な経営方針「2040年JXTGグループ長期ビジョン」の実現に向け、意思決定と業務執行の迅速化を図り、変化の激しい事業環境に対応していくことが求められている。そのため、抜本的な構造変革を進めることとし、現在の純粋持株会社の下に3つの中核事業会社を有する体制から、グループで最も大きなウエイトを占めるJXTGエネルギーと同社の経営を実質的に統合して運営する体制に変更する。
具体的には、同社とJXTGエネルギーは、それぞれ法人格は残すものの、役員を極力兼任させ、意思決定機関を集約し、実質的にひとつの事業持株会社として運営する。一方、JX石油開発およびJX金属については、引き続き同社グループの一翼を担う重要な事業会社として、同社が定める経営方針の下で大幅な権限委譲を進め、それぞれの事業特性に応じてより自律性、機動性、独立性を高めた業務執行体制を構築する。
グループ運営体制の変更に伴い、同社とJXTGエネルギーの商号については、同社グループがエネルギー事業で使用しているブランド「ENEOS」を冠するものに変更し、グループの名称は「ENEOSグループ」とする。
ENEOSは、2001年にサービスステーションの新たなブランドとして誕生して以来、ブランド統合やエネルギー事業の領域拡大を経て、現在は約1万3000ヵ所のサービスステーションやENEOSでんき等を通じて全国的に広く認知されている。社名とブランド名を統一することにより、ENEOSの高い知名度を活用した成長事業の育成・新規事業の創出を推進するとともに、長期ビジョンで掲げる「アジアを代表するエネルギー・素材企業」の実現に向けたグローバルブランドへの飛躍を目指す。