生分解性プラレジ袋開発 凸版印刷とクレオスが共同

2019年12月06日

ゴムタイムス社

 凸版印刷は12月4日、同社とGSIクレオスが、地中に埋めると微生物によって水と二酸化炭素に分解され、廃棄物発生を抑制する効果が期待されている生分解性プラスチックを用いたレジ袋を開発したと発表した。

 同社とGSIクレオスは、今回の共同開発から得た生分解性プラスチック製品製造技術を活用するとともに、さらなる研究をすすめ、さまざまなフィルム製品や成型品を開発する。2025年度に関連受注を含め20億円の売り上げを目指す。

 GSIクレオスが供給する生分解性に優れた樹脂「マタビー」を原料として、同社が提供された原料に関する情報をベースに、フィルム製造や成型の製造技術力・開発力を活かし、製品化に成功した。「マタビー」は、植物由来ポリマーやトウモロコシ澱粉が原料の、使い捨てプラスチックの規制が進んでいる欧州で、最も使用実績のある生分解性プラスチック。従来の石油由来のレジ袋に替わる、自然環境の中で容易に分解されるレジ袋として、コンビニエンスストアなどでの普及を見据えている。

 同社は、生分解性プラスチック製品を販売品目に追加し、12月よりレジ袋やごみ袋、日用品を中心とする製品などの販売を開始する。

開発したレジ袋などの製品

開発したレジ袋などの製品

生分解性プラスチック・マタビー

生分解性プラスチック・マタビー

 

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