タイヤ2年ぶり値上げ 19年下半期値上げ一覧 

2020年01月27日

ゴムタイムス社

 19年下半期は、物流関連費用の高騰などを主な理由に、タイヤメーカーが国内市販用タイヤで約2年ぶりとなる値上げを行った。さらに、原材料価格の高止まりなどで原料メーカーの価格改定も相次ぎ実施され、ゴム・樹脂関連企業では依然値上げの動きが続いている。

 ブリヂストンは物流関連費の高騰を受け、国内市販用タイヤのメーカー出荷価格を8月1日から値上げ。値上げ率平均は3%。対象は乗用車・バン用、小型トラック・バス用、トラック・バス用、建設・鉱山車両用、産業車両用の各夏・冬タイヤと、二輪自動車用タイヤ。

 横浜ゴムは、国内市販用タイヤのメーカー出荷価格を8月1日から改定した。対象商品は国内市販用タイヤ。値上げ率は乗用車・バン用タイヤ、小型トラック・バス用タイヤ、トラック・バス用タイヤ、建設・鉱山車両用タイヤ、産業車両用タイヤの夏、冬タイヤで平均3%となっている。

 住友ゴム工業は、国内市販用タイヤのメーカー出荷価格を8月1日から値上げ。対象は乗用車・バン用、小型トラック用、トラック・バス用、建設車両用、産業車両用、二輪車用の各夏・冬タイヤ。値上げ率(平均)は3%。

 TOYO TIREは、トーヨータイヤブランドとニットータイヤブランドの国内市販用タイヤのメーカー出荷価格を8月1日から値上げした。

 トーヨータイヤブランドでは、トラック・バス用、小型トラック用、乗車用・バン用、建設車両用・産業車両用の、それぞれ夏・冬タイヤで、平均値上げ率は3%。ニットータイヤブランドの平均値上げ率も3%。

 ピレリジャパンは9月1日から国内市販用タイヤを値上げ。対象は乗用車用の夏タイヤと冬タイヤで、値上げ幅は平均3%である。

 日本ミシュランタイヤはミシュラン・ブランドとBFグッドリッチ・ブランドの国内市販用タイヤのメーカー出荷価格を値上げ。乗用車・ライトトラック用の夏・冬タイヤと二輪用は9月1日より平均3%。トラック・バス用と建設・鉱山・産業車両用の夏・冬タイヤは8月1日より平均3%、二輪用の一部製品(スクーター用、パイロット・ストリート・シリーズ、M35)は7月1日より平均4%、それぞれ値上げ。

 PSジャパンはポリスチレン樹脂「PSJ―ポリスチレン」の全グレードを対象に、7月1日出荷分より7円/kg以上値上げ。

 DICは7月1日納入分よりポリスチレン製品およびスチレン系製品について価格改定を行った。対象はディックスチレンGPPS、ハイブランチ、ディックスチレンHIPS、エラスチレンで、各7円/kg以上の幅。

 三菱ケミカルは、二軸延伸ポリスチレンシート(OPS)の「サントクリア」と「ソフトクリア」を8月1日納入分より7円/kg以上値上げ。

 デンカは、8月1日出荷分より「デンカサーモシートBOPS」と「デンカスチレン系シート」を値上げ。値上げ幅は両シートとも7円/kg以上。

 また、デンカは「トヨ雨どい」全般を10月1日出荷分から現行価格の15%以上値上げした。

 さらに、同社は電子包材用シートを11月1日出荷分から値上げ。値上げ幅は、「ECシート全グレード」「CLCシート全グレード」ともに一律7円/kgとなっている。

 NOKは10月受注分よりオイルシール・Oリング・パッキン等のシール製品及びオイル・グリース等の特殊潤滑剤を値上げ。対象は一般産業機械業界等へ販売する国内・海外代理店向けシール製品・特殊潤滑剤で、値上げ率は最大10%。

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