横浜ゴムは12月10日、独ポルシェ社のプレミアムSUV「カイエン」に新車装着用タイヤとして「AVID・GT」の納入を7月から開始したと発表した。カイエンへの装着は初代のモデルから継続しており、今回で3代目になる。また、同社のオールシーズンタイヤがポルシェ車両に新車装着されるのは今回のAVID・GTが初となる。3代目カイエンは昨年末から全世界で発売されている。
AVID・GTは、北米市場で販売している乗用車用タイヤ「AVID」に「環境性能のさらなる向上+人に、社会にやさしい」をテーマとした同社のグローバルタイヤブランド「ブルーアース」の基盤設計や材料技術を採用して開発した。突然の降雪への対応も想定して開発しており、タイヤサイドには「M+S」が打刻されている。優れた走行性能と安全性能を実現しながら低燃費性能も高めている。今回新車装着されたタイヤはポルシェ社と共同開発したもので、タイヤサイドには同社の承認を示す「N0」のマークが刻印されている。
横浜ゴムは中期経営計画「グランドデザイン2020」のタイヤ消費財戦略において「プレミアムタイヤ市場における存在感の更なる向上」を掲げている。その具体的な戦略の一つとして技術と品質で選ばれるタイヤメーカーを目指すプレミアムカー戦略に取り組んでおり、国内外のプレミアムカーへの新車装着を加速している。
なお、装着サイズは、20インチと21インチの2仕様があり、20インチはフロント用が275・45R20・110V、リア用が305・40R20・112V、21インチではフロント用が285・40R21・109V、リア用が315・35R21・111Vとなる。