BASFは12月11日、ポリアミド樹脂「ウルトラミッド」が、樹脂製グレーチングを製造するシマブンが新たに発売したグレーチング製品に採用されたと発表した。
ウルトラミッド製のグレーチングは、強度に優れ、金属製のグレーチングに比べて軽量であるため、作業者がより多くの荷物を運んだり、プロジェクトをより早く仕上げたりすることが可能になる。
シマブンの島信英社長は、「ウルトラミッドの優れた機械的特性により、新たに発売したグレーチングは腐食性が抑えられる。また、ノンスリップ性能に優れ、錆びや滑りやすいといった問題解決にも役立つ。さらに、押出成型と組み立てによって製造することで、幅広い製品をリーズナブルな価格で提供し、業界のニーズを満たすことができる」と述べている。
同社は材料ソリューションの提供に加え、独自のCAE解析ツールを用いた設計・解析においてもシマブンを支援した。CAEの活用により、開発チームは初期段階から設計を最適化し、材料を効率的に使用して製品の強度と性能を最大限にすることができた。
BASFジャパンの山本勇パフォーマンスマテリアルズ事業部執行役員事業部長は、「全国の建設現場や物流業界は人手不足に陥っており、プロジェクトオーナーは耐久性と軽量性を兼ね備えた建築資材を求めている。シマブンと協力することで積載効率を改善し、ビジネスの生産性向上に貢献する」 と述べている。
グレーチングは、橋のデッキや歩道、スタジアムなどの屋外施設や厨房で使用されている格子状のふたで、排水溝として詰まりを防ぎ、水や空気の流れを促進する。