■ 新年インタビュー
中国・インド市場に注力 高利益体質化を目指す
ゲイツ・ユニッタ・アジア 宮本修二副社長
インドを含むアジア地域で自動車や一般産業用のタイミングベルトやテンショナー、Vベルトなどを生産・販売しているニッタグループの「ゲイツ・ユニッタ・アジア」。宮本修二副社長に19年の総括と共に今後の抱負などを聞いた。
◆19年度を振り返って。
19年度(1~12月期)は、売上は昨年度と比べ1割程度下回る見込み。第4四半期には持ち直すと見ていたが、世界情勢の変化の影響を大きく受けた。特に中国での販売が大きく落ち込み、それに伴い国内も厳しい状況となった。また、下期に入りインドの自動車生産の鈍化を背景にインドにおける販売も低調に推移した。利益については、下期から各事業所でコスト削減に励んだ結果微減での着地を見込んでいる。
◆地域別では。
国内は中国での投資の抑制により在庫調整局面が続き事業環境が厳しかったものの、自動車関連は計画通りに進んだ。
中国は期待したような伸びが見られず落ち込みが大きかった。インドは第4四半期から回復すると見ていた自動車生産が急落した結果、一般産業向けの製品も伸びず低調に推移した。タイについては、アフターマーケットを中心に展開を図っているが、全体的に伸長しなかった。そのほか、東南アジアは利益については堅調だったが、販売数量の伸びが小さかった。
◆20年度について。
市況が大きく好転するとは考えていないが、分野毎に差が出てくると見ている。そのため、注意深く市場を観察しつつVベルト関連の新製品などを投