東海カーボンは東日本大震災により被災したカーボンブラックの主力工場である石巻工場(宮城県)の再建を決めた。同製品の旺盛な需要に対応するには需要家の近い立地での供給が重要と判断、復旧対策本部で検討を重ねた結果、震災前と同じ6万㌧能力の工場を再建することにした。
具体的な再建計画は、6月に再建工事計画の審議を行い、社内決定したのち津波対策を含む復旧工事に着手、年内に設備を完成させ、一部稼動開始を目指す。
石巻工場はカーボンブラックの国内生産拠点の1つで、東日本大震災により操業停止とった。現在もなお被害の確定状況は把握仕切れておらず、今年度(11年12月期)業績予想は未定。
東北地域や北関東地域の自動車タイヤメーカーを中心とするユーザーへの供給責任並びに雇用の維持が重要と判断し、石巻工場の再建を決めた。
2011年05月25日