■ 新年インタビュー
攻めと守りのバランスをとり事業を強化
クラレプラスチックス 中島多加志社長
ゴム・化成品、フィルム・ラミネート、コンパウンドの3本柱で事業展開しているクラレプラスチックス。19年を振り返りながら事業別の動向などについて中島多加志社長に語ってもらった。
◆19年を振り返って。
ゴム・ホース関係の市場を見ると、18年後半から市況そのものが良くない。市場は広く、土木・建築、メディカル、自動車、半導体など様々な分野があるが、19年で好調な分野は自動車関連とメディカルくらいしかない。その環境のなかで、19年度の売上高は前年比若干増、利益はほぼ横ばい。物流や原材料のコストの高騰が利益を圧迫した。
◆事業別の動向は。
まずホース類のゴム・化成品事業は、脱塩ビホースやスマートハウス向け換気ダクトが好調な伸びを示した。18年後半から市況が下降気味になっているものの、スマートハウスのような新たな市場が伸びてきている。換気ダクトについては、今年の6月には新ラインが稼働する予定で、さらなる成長に期待している。
シート材を中心とする
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