■ 新年インタビュー
将来を見据え力強く踏み出す年に
朝日ラバー 渡邉陽一郎社長
今年、創業50周年を迎える朝日ラバー。中期経営計画が最終年度を迎えた中、渡邉陽一郎社長に分野別の動向や20年の方針などを聞いた。
◆19年を振り返って。
年初から経済環境が変わり、輸出向け部品で大幅な在庫調整が起こるなど、深い谷に入ったところから始まった年だった。中期経営計画が最終年度となり、計画達成が50周年に向けても重要だと認識してきた。各事業で歩みが変わってきていて、従来の見方では狭い視野になってしまうと考え、よりオープンになるため、開発営業部・開発部の創設や、展示会などで意見をいただく機会を作ること、ECサイトへ製品の掲載などに新たにチャレンジし、一歩踏み出すことをやってきた年だった。
◆事業別の動向は。
全般的に期初の計画通り推移し、各事業で歩んでいる手立てをしっかりやり切っている。
こうした中、当社初の量産品となる、車載エクステリア用レンズ製品を発売できたことは、大きな第一歩となった。当社の自動車関連事業の大本は室内だが、室内だけでは将来の自動車産業への貢献度が低いと見て、いろいろな形で車に関わることで当社の将来の姿勢が形成できると考え、エクステリアにもチャレンジした。参入できたのは立ち上げに尽力した社員のおかげだと実感している。
車載・照明事業は、当社が注力する分野で少しずつ需要が広がり、安定的に受注が拡大する状況になっている。もっと間口を広げればさらに成長すると考え、これを後押しするためIATF16949認証の取得を進めている。
医療・ライフサイエンス事業では、拠点の2工場を最適化し、次のステージに向け展開するスペースを確保する取り組みを始めた。医療用ゴム