■ 新年インタビュー
グループ経営強化し統制向上へ
明治ゴム化成 岩崎吉夫社長
時代のニーズに応えたゴムおよびプラスチック製品を数多く提供している明治ゴム化成。岩崎吉夫社長に足元の動向と今年の展望を尋ねた。
◆19年を振り返って。
米中貿易摩擦の影響が大きく、成長に減速や停滞が見られた。こうした状況下、グローバルなネットワークを活かし、最適地で生産し市場に提供する活動を継続したほか、営業力の強化、生産性向上を図ったが、上期のグループ業績は対計画、対前年比とも減収となってしまった。当社単体では前年比で増収を確保できた。
◆事業別の上期業績は。
印刷機材事業は、中国と欧州が堅調に推移したが、日本国内の印刷離れや東南アジアでの競争激化により、減収となった。ハンガリーでは新工場が稼働した。
合成樹脂事業は、増収となった。主力のパレット、折りたたみコンテナー、再生材事業がいずれも増収となり、船舶の排煙脱硫装置向けグリッド部品の販売も伸びた。
工業用品事業は、国内外とも好調で増収となった。特殊車両や船舶向けの防振ゴムや昇降機部品が伸長した。ロール製品では製紙ロールが直販先の強化で増収となった。
グループ内で最も大きな比率を占める自動車部品事業は、国内、中国とも減収となった。国内は主要取引先の販売不振の影響で受注が減少し、またASEANでの販売不振の影響で売上が減少した。中国は貿易摩擦に伴う景気減退の影響で日系メーカー向けの需要が減少した。
フレックスホース事業は、前年に特需があった反動で減収となった。
自動車部品事業以外は、ほぼ計画通り推移した。
◆20年の展望は。
厳しい事業環境が続く