SABICイノベーティブプラスチックス(以下SABIC)は、11月15日から17日までフランス・パリにて開催されるCARTES&IDentificationに出展し、画期的なレキサンポリカーボネート(PC)フィルム技術を2種の身分証明(ID)カード向けに発表した。
この技術は、ID窃盗や偽造対策に要求される付加的なセキュリティ機能統合の簡便化に貢献するもので、新しい「レキサンSDCX」共押出フィルム及び「レキサンSC92E」フレシキブルハードコートフィルムは、IDカードや機密書類作成時に課題とされるより薄くかつ多様な積層構成の製造にソリューションを提供する。
レキサンSDCX共押出フィルムは、コア層の白色不透明または透明のレキサンフィルムと透明なレーザーマーキングキャップ層の二層構成によりフィルム間の剥離(デラミネーション)が回避できる。オーバーレイ用のレキサンS92Eハードコートフィルムは、通常のPCフィルムに比べ、耐引っかき性や耐薬品性に優れ、カード寿命延長や材料消費削減に貢献する。