豊田合成は12月19日、米国ネバダ州ラスベガス市で20年1月7日から4日間にわたって開催される「CES2020」に初めて出展すると発表した。
同社は中長期経営計画(2025事業計画)でイノベーションへの挑戦を活動の柱の1つに掲げ、自動車部品やLEDの開発・生産で培ったゴム・樹脂などの知見を活かして、電気で動く次世代ゴムe―Rubberをはじめとする新技術の開発に注力している。
今回のCESでは、5G(次世代通信規格)の普及により活用が進むAR(拡張現実)において、従来の映像(視覚)や音(聴覚)に「触覚」を付与することで、よりリアルな体験を可能にするe―Rubberハプティクス製品などを展示する。
主な展示品となる「AR × e―Rubberハプティクス」は、アクチュエータ機能とセンサ機能を兼ね備えたe―Rubberの強みを活かし、人が物体に触れたときの感触を疑似的に再現するデバイス。コンピュータ・グラフィックスで描かれた物体の柔らかさなどの「生々しい感触」を体験できる。
また自動車分野ではトヨタ紡織のブースで展示される近未来の車の内装モデル「MX191」に、自動運転に対応した同社の次世代ハンドルやエアバッグが搭載されている。