■ 新年インタビュー
若手経営者のさらなる参画を
西部工業用ゴム製品卸商業組合 岡浩史理事長
組合員を対象に研修や勉強会、商品説明会などを精力的に実施し、昨年5月に40周年記念式典を実施した西部ゴム商組。岡浩史理事長(岡安ゴム)に、20年の組合活動について聞いた。
◆19年を振り返って。
40周年記念事業が柱となり、成功裏に遂行することができた。40周年の記念誌も、非常に質が高く後世への資料としてもふさわしいものが完成し、満足している。
このほか、昨年は若手経営者の参画が増え、組合員の世代交代が進んだという印象を受けた。今後も若い人が参加できる仕組みを充実させていきたい。
◆20年の活動について。
海外視察研修を復活させたい。40周年記念事業の準備等で途切れてしまったので再開させ、7月をめどに行いたい。若い世代の組合員が参加できるように工夫したい。
また、次世代経営者の会を活性化したい。この会が主体となって行っている工場の視察研修を引き続き実施し、次世代の組合員同士が親睦を深め、組合幹部との意見交換も活発になれば良いと思う。人材活用・採用などをテーマとする勉強会も主体的に開催して欲しいと考えている。
さらに、後継者問題が組合として課題になるだろう。後継者が見当たらない組合員もいるので、どのように協力できるのか検討していきたい。昨年も組合員の廃業が数件見られた。今後、このような事例はますます増えてくると思うので、
当組合の特色となっている商品説明会については、盛況に開催しているが、賛助会員による説明会が一巡したので、今後は賛助会員に限定せずに枠を広げ、組合員の事業に役立つ説明会を開催していきたい。
このほかにも、組合員のメリットとなるアイデアがあれば取り入れていきたい。最近では、ガソリンを共同購入しガソリンカードを利用する取り組みを始めている。組合員は商業者なので車で移動する機会が多く、少しでも力になればという目的で提案している。この取り組みは今後も広げていきたい。
◆20年の抱負は。
若手経営者の参画をさらに増やし、50周年につないでいきたい。昔の組合は年配の組合員の憩いの場という要素が強く、若手経営者には敷居が高かった。これからは敷居を下げ、若手に一人でも多く参加してもらい、若手が柱となって活動する組合が望ましいだろう。副理事長が4人いることも当組合の特徴で、彼らが将来の組合を担う中心メンバーとして、現在の活動を踏襲しながら、若い世代との交流も深めていけたら良いと考えている。
■アングル■
おととしの就任以来、40周年記念事業の成功を一つの目標にしていた岡理事長。節目となる行事を経て、組合の伝統を次世代に継承することが最大の関心事となっていた。
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