東ソーは12月20日、ポリエチレン樹脂を2020年1月21日納入分より20円/kg以上値上げすると発表した。
対象製品は、同社ポリエチレン樹脂全製品で、低密度ポリエチレン「ペトロセン」、直鎖状低密度ポリエチレン「ニポロン―L」「ニポロン―Z」、超低密度ポリエチレン「LUMITAC」、高密度ポリエチレン「ニポロンハード」、エチレン酢酸ビニル共重合体「ウルトラセン」、ポリオレフィン系接着性樹脂「メルセン」、高溶融張力ポリエチレン「TOSOH―HMS」。
ポリエチレン樹脂の主原料である国産ナフサ価格は、旺盛な需要を背景として、2020年1~3月期以降は4万7000円/klを超える水準まで上昇することが予想されている。
同社は、徹底したコスト削減に努めているが、国産ナフサ価格の高騰に加え、物流費や安定生産のための修繕費等の上昇によるコスト事情の悪化は、自助努力のみで吸収することは極めて困難であり、今後の安定供給を図るためにも価格改定せざるを得ないとの判断に至った。