年頭訓示 TOYO TIRE 清水隆史社長

2020年01月08日

ゴムタイムス社

 昨年は社名を変更し、新たに「TOYO TIRE」として第二の創業という一歩を踏み出した。健全に保たれたガバナンスのもと、あるべき姿を強く意識しながら常に真摯な議論を繰り返し、生産・販売・技術・コーポレートが粘り強く取り組みを進めるといった事業推進の形が整ってきた。執着心が定着してきたことは今後、間違いなく企業体質を強くしていく。

 本年は中計’17の仕上げの最終年度。また、新たな成長戦略に沿ったかたちで次の中期経営計画の肉づけをしていく、将来の成長に向けた大切な準備の年でもある。これまで仕込んできた成果の刈り取り、新たな戦略に向けた種まき、この双方に取り組む重要な起点となる。本年の干支は庚子で、庚は「秋の収穫」、子は「新たな種子の発芽」を意味する。当社の現在地をこれに当てはめたとき、本年の干支の意味するところと本年の当社のありたい姿がそのまま重なり合うのは奇遇。努めて収穫、種まき、そして新たな種子の発芽を自ら実現していきたい。

 差別化された独自の強みをさらに伸ばしていく。また、現時点でまだ当社は弱いと考えている点を克服、強化する。これによって、そもそもの強みをさらに強くしていけば、キラリと光る独自の存在感をさらに発揮することができる。

 さまざまなデータを戦略的に利活用して付加価値を創造していくことが企業価値に直結する。デジタル技術を駆使し、全社横断的な業務改革、新しい事業創造を断行していく。大きな時代の変革期には、新しい変化が新しいチャンスに変わる。外の力も借りながら機動的に課題解決を図るなど、持たざることを強みとして置き換え、生かしていくことは、当社のアイデンティティから見ても重要な生き方である。

 常に世の中の動きを的確に捉え、さまざまなステークホルダーの期待や要請に応えるべく、自分たちの財産を丁寧かつ大切に、そして、慎重かつ戦略的に扱わなければならない。時間やお金、ヒト、知識、情報といったものに対する高い感度、物事の本質、そして自らの強み・弱みを正しく見極める力が必要である。

 2020年は創業75周年の記念すべき歴史を刻む年。当社がここまで歩んできたのは多くのお客様、関係者の皆様に支えてきてもらったからに他ならない。そして、社員一人ひとりのチャレンジがこの歴史をつないできた。創業100周年はここからもう25年先まで続く道のりであり、本年は100周年に向けた次の25年間のスタートラインともいえる。

 本年はTOYO TIREの未来に向けた「新しい道づくりの年」として、一人ひとりのチャレンジを結実させていく年、意識を揃えて自ら道をつくるという年にしていきたい。いっしょに新しい道をつくっていこう。

清水隆史社長

清水隆史社長

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