■ 新年インタビュー
高付加価値製品の開発・拡販を図る
日東化工 荒川良平社長
17年度を初年度とする3ヵ年の中期経営計画「SCRUM(スクラム)70」が今年度最終年を迎える日東化工。荒川良平社長に中計の進捗状況や大阪ソーダとの取り組み、今年の抱負などを尋ねた。
◆昨年を振り返って。
19年度上半期(4~9月)業績は、若干の増収増益となった。事業別に見ると、ゴム事業について、ゴムコンパウントはタイヤ向け、非タイヤ向けも順調に推移した。シート・マットは前年並みとなった。
樹脂事業は受託が多い高機能樹脂コンパウドが伸び悩んだほか、自社製品の導電性樹脂「ECX」も苦戦した。一方、樹脂洗浄剤の「スーパークリーン」は着実に伸びているものの、当社が計画する伸び率から比べると物足りなさは否めない。スーパークリーンについては、国内だけでなく、海外にも目を向けており、国内外で販売を増やしたいと考えている。
◆通期の見通しは。
当社を取り巻く環境は徐々に厳しくなっているが、下半期も踏ん張り、通期も増収増益を達成したい。
◆中計の進捗度合いについて。
数値目標でいえば、中計で計画していた営業利益4億円の達成は非常に厳しい状況にある。
一方、中計の3年間は筋肉質な事業構造への変革を基本方針に掲げ、財務体質の向上、モノづくり力の強化、高付加価値製品の拡大、
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