西部ゴム商組は11月17日、大阪市北区の中央電気倶楽部でベルト商工懇談会を開催した。メーカー側からバンドー化学㈱、三ツ星ベルト㈱、ニッタ㈱、フォルボ・ジークリング・ジャパン㈱、㈱タイヨウの代表者らが出席、商業者側の代表、事務局を含め、総勢19名が出席した。
冒頭、主催者を代表して祖父江一郎事業委員長(さつき㈱社長)が「東日本大震災の本格的な復興はこれからで、我々商業者も支援できることを着実に実行していきたい。意見交換を行い、有意義な会合にしたい」などとあいさつ、出席者の自己紹介後に懇談会に移った。
メーカー側を代表して、三ツ星ベルトの熊田隆文産業資材事業部営業第1統括部次長がベルト業界の現状を説明した。同氏は約2年半にわたり香港で勤務した経験も交え「日本では福島の原発事故を原因に節電が求められ、省エネベルトなどの需要が大きく伸びた。また、組み込み品のベルトについては、大口のOA機器向けは震災後の立ち直りから増産が期待されていたが、タイの洪水問題で11月以降は大幅な減産となっているようだ」などと示唆。
このあと、商業者側からベルトエンドレスに関する問題や価格体系、伝動ベルトの需要見通しなど、質問や意見・要望などが投げかけられ、メーカー側も善処、改善を続けていくことを確認し、懇談会は終了した。