BASFは1月15日、メラミン樹脂発泡体「バソテクト」に新グレード「バソテクトUF+」が加わったと発表した。
バソテクトUF+は、従来品に比べVOC排出量が改善され、新たな用途への可能性が広がる製品となっている。軽量かつ柔軟性を備えたフォームは、鉄道車両における断熱だけでなく、建物の空調機器(HVAC)にも最適で、設備の騒音を効果的に低減する。
同製品は従来品と同様の特性を保持しており、高弾性、低熱伝導率で、密度は7kg/㎥と非常に低く、加工中に鉱物繊維を飛散することがない。また、高い柔軟性により、細い隙間だけでなく天井や壁といった湾曲面にもフィットさせることができる。米国のASTMC1410規格を含む最高の防火安全要件を満たしている。
同社の発泡体は、寸法維持性があり、非常に低密度で、難燃性に優れているため、列車や地下鉄、路面電車の吸音と絶縁にも適している。同製品は、輸送分野において起こりうる最高レベルの防火規格「EN45545HL3」に準拠しており、さまざまな鉄道および鉄道車両カテゴリで使用が可能となっている。
バソテクトは、メラミン樹脂を原材料とするオープンセルフォームで、独自のさまざまな特性がある。元々耐火性の素材であるため優れた防火性能を備え難燃剤の添加が必要ない。最大240℃の環境で使用でき、広範囲の温度域で安定した特性を保持する。また、オープンセルの気泡構造により、軽量で吸音性と断熱性に優れているほか、低温柔軟性も実現しているため、自動車、航空宇宙、建築からコンシューマー製品まで、多くの産業で使用されている。