住友ゴム工業㈱は5月17日、ブラジルに乗用車用タイヤの生産会社を設立すると発表した。約280億円を投資してパラナ州ファゼンダ・リオ・グランデ市に工場を建設する。日産1万5000本体制で2013年10月からの操業開始を目指す。 現在、ブラジルを中心とした中南米地域は堅調に成長を続ける経済のもと、自動車産業が急速に拡大している。これに伴い、自動車用タイヤの需要も増加しており、同地域最大の市場であるブラジルのタイヤ市場は、経済成長を背景に着実に需要が伸長する一方で、高関税および遠隔地からの輸送による高物流コストのため、輸入品には不利な状況にあることから、現地での新たな生産拠点の開設が不可欠と判断した。住友ゴムグループとしてブラジルでのタイヤ製造・販売は初となる。 生産子会社の商号(予定)は「Sumitomo Rubber do Brasil Ltda」。パラナ州ファゼンダ・リオ・グランデ市に2011年7月設立する。住友ゴムが全額出資(資本金=約8000万レアル、約40億円)し、乗用車用ラジアルタイヤを製造・販売する。代表者は未定。 工場の敷地面積は約50万平方㍍。約280億円を投資して、2013年10月に生産を開始、能力は16年末に日産1万5000本(月産ゴム量2200㌧)を計画している。
2011年05月25日