デンカは1月15日、アクリル系をベースに高耐熱性を実現した特殊エラストマーを新たに開発したと発表した。
この特殊エラストマーは、環境対応による高耐熱ゴムのニーズを受け開発したもので、アクリル系特殊ゴム「デンカER」で培った高分子ポリマー設計技術や精密重合・配合技術を応用・深化させることにより、耐油性等の従来の優れた性能を保持しつつ、アクリル系エラストマーとしてこれまで困難であった約190℃の温度領域下での高耐熱性を実現した。
近年、世界的な環境規制の高まりを受け、自動車市場では電動化の流れとともにディーゼル車からターボ機能を搭載したガソリン車へ注目が集まっている。ガソリン車においては、さらなる環境負荷低減に向けてエンジンのダウンサイジング化が進み、高出力を可能にする耐熱性に優れたターボホース用のゴムが求められている。