13年から生産を開始 投資額10億円
ゴム部品製造の丸五ゴム工業(岡山県倉敷市、藤木達夫社長)は10日、新興国市場の拡大に伴う自動車メーカーの海外シフトに対応、インドネシアに自動車用防振ゴム及び高機能ゴムホースの工場を新設すると発表した。現地法人「マルゴ ラバー インドネシア」(諏訪 健一郎社長)を2011年10月に資本金約3億円(丸五ゴム工業90%、 ㈱丸五10%)で設立し、ジャカルタ郊外カラワン県のKIIC工業団地内の敷地約3万4000平方メートルを取得。建築面積約6200平方メートルの工場建屋を建設する。投資額は約10億円。2012年1月に着工、2013年1月の稼働を予定している。
新工場ではエンジン周辺の防振ゴムや燃料系統に使われるゴムホースなどを生産する。稼働初年度に3億円、15年12月期に8億円の売上高を目指す。
近年、新興国市場の急拡大による自動車メーカーの海外への生産シフト、現地調達化、円高による海外調達の拡大等々大きく変化している。同社ではこうした変化の波を取込み、中国・東南アジアでのオペレーション強化を図ってきたが、近年着実な経済成長と市場の拡大を遂げているインドネシアへ新たに生産拠点を開設し、主要取引先を始めとするメーカー各社への供給体制の充実とニーズへの積極的対応を図っていく。これにより、同社の海外拠点は米国、中国、タイ、マレーシアにインドネシアを加え5拠点体制となる。 同社の10年12月期の売上高は251億円。